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  • 執筆者の写真藍人 希島

【BLシチュエーション台本】監禁【#フリー台本】

投稿、配信などで使われる方はURLをお伝え頂ければ、喜んで拝聴しに参ります。

多少の改編、アレンジなどはご自由に。

クレジットに私の名前を記載する必要はありません、が入れていただけると喜びます。


初めて台本を書いたのに筆が進みすぎている...。

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〈駅前〉

遅いですよ、お兄さん。遅刻です。

まったく、仕事ではちゃんとスーツ着こんで真面目そうなのに意外と時間にルーズなんだからなぁ。

何回も会ってるんだからいい加減直してくださいよ。

別に謝ることはないですけど、実際そんな気にしてませんし。それに俺は人を待つの結構好きだから。

さ、行きましょう。映画とかショッピングとか。


〈場面転換;映画鑑賞後〉

いやぁ、ノリで選んだけど思いっきりB級でしたね…。唐突なゾンビの登場、そしてサメって…笑 コアな層に人気な要素を入れるだけ入れてるのありがちだけどさ。

でも馬鹿らしくて笑っちゃいましたよ、お腹痛いや。

あれ、お兄さん顔色悪いね、ちょっとグロテスクな描写多かったから…?苦手だったんだ、気が回らなくてごめんなさい。うーん、ちょっと待ってて。はい、水。背中さすってますから、落ち着いたら次行きましょうか。


〈場面転換:CDショップ〉

あ、新譜でてる!最近チェック忘れてたな…タイミング良かったぁ。ちょっと買ってきますんで…待ってて。

〈間、キャッシュ音〉

すいません、これ俺のお気に入りのアーティストなんです。ほら、最初にあった時きいたでしょ。

メンバーも変わったりはしてるので、昔と完全に同じってわけにはいかないですけどね、方向性とか感情なんて変わっていくものだからさ、ヒトなんてみんなそう。

さて、そろそろお昼かな。食事にしますか。音楽はその時聴いてみてくださいよ。


じゃあ次は….


〈時間経過&場面転換:バー〉

色々回りましたね。お兄さんとカラオケ行くのは初めてだったけど、歌が上手くてうらやましいな。

結局最後はここに行きつきますねぇ。俺もこのバー常連になっちゃったな、お兄さんこんないい店見つけるなんて慧眼ですね?


〈時間経過〉

ふぅ、だいぶ呑んだ…。

それで、今日カウンター席じゃなくてボックス席を取ったのは大切な話があるからです。

….あのね。俺、お兄さんのこと好きなんだ。

ごめんなさい、唐突に。おかしいですよね、男が男を好きになるなんて。お兄さんといると安心して、なんか落ち着くんだ。友達のままでもよかったかもしれない、でもこうして一緒に過ごしててずっと隠すなんてできないなと思うんです。

お兄さんを困らせてるのもわかります。でも、もう一歩近づいた関係になりたいな、って…。


〈ここから分岐〉



True END「成就」

本当…ですか?嘘じゃない、よね。

やった!!

これからも、よろしくお願いしますね、お兄さん。


Bad END「失恋」

そう、ですか。ハハ、いいんです。分かってましたから最後まで聞いてくれてありがとうございました。

今日はもう帰ります。お兄さんの分のお代も置いときますんで、ゆっくりしててください、それじゃまた。いやさよなら。


〈店から出る、雨が降っている〉

雨、か。

こうなることははわかってたのに、なんで焦っちゃったんだろうな、きっと受け入れてくれるだなんて、バカだ、俺。

サヨウナラ、お兄さん。


Another END「監禁」

お兄さんの考え方はわかったよ。でも、これからも友人として、付き合ってもらってもいいかな…。お兄さんと居て楽しいのも、安心できるのも事実だからさ。

良かった、じゃあこれからもよろしくお願いしますね。

はぁ、すっかり空気を悪くしてごめんなさい、長居しちゃいましたしそろそろ出ましょうか。

でもこのまま空気を悪くして別れるのも嫌ですし、近くに家があるのでよかったら呑み直しませんか?

OK?そうと決まったら早速行こう。


〈場面転換:自宅〉

こうして家に上げるのは初めてだね。散らかってるけどくつろいで行ってよ。

音楽掛けて、アロマ炊いてっと。宅のみでの2次会ならリラックスしないとね、2人だけですし。

ウイスキー入れますからちょっと待っててくださいね。

〈氷と注ぐ音〉

はい、どうぞ。お薦めの銘柄、呑みやすいものを選んでたよ。ハイボールで。

味?、何かへんかな。あぁレモンピールを入れてるからそれかも。

あ、少しお手洗いにいってきますね。ゆったりしてて。



〈鎖のガチャガチャ音〉

起きました?あ~、そんなに困惑しないで、安心してくださいよ。傷つける気はないので。

俺だってこの展開は不本意じゃなかったんですよ、ただ、お兄さんが不用意に優しすぎたのがいけないよね。

振られたのに、友達のままなんてそんな感情を抱えていくのは無理だよ、あそこで突き放さないお兄さんの甘さがこの結果を招いたんだよ。それに振ったあと直ぐにほいほいついてくるのもどうなんですか。

俺の気持ちを理解してないくせに。

〈煙草を一本:ライターse〉

それにしてもお兄さん、スマホにはロック掛けとかなきゃダメじゃない。

会社への連絡、SNSにはしばらく来ないツイート、友達や家族にも暫く家を空けるってことで連絡を入れておきましたよ。

助けは期待しない方がいかなぁ。

安心してくださいよ、こう見えて家事は得意ですから。ちゃんと世話しますよ。

ねぇ、叫ぶるのは辞めてよ…〈煙草を押し付ける〉

ハハ、叫声より悲鳴の方がよっぽど聞き心地がいいな、これは出会った頃から変わらず吸ってる思い出の煙草ですよ。

こうして見たことないお兄さんの姿が見れてとてもうれしいですよ。。

あぁなんでだろう。こんな非日常なのに近くに居るだけで、存在を知覚するだけで安心できる…。

さぁ、時間はたっぷりありますから、お兄さんも俺がいないと生きていけないようにしてあげますからね。



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